【竜雲寺】  
静岡市
★所感
 愛宕山城へ行くつもりで、登城口を探していたところ、この寺まで行き着いた。
 戻ろうとして、案内板の寿桂尼という文字が目に入り、立寄った。
 今回も儲けたと内心喜んだ。
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案内板

竜雲寺は、守護大名、今川七代の当主氏親の夫人、龍雲寺殿峰林寿桂大禅定尼(寿桂尼)の
菩提寺である。寿桂尼は京都の中御門権大納言宣胤の娘で、永正5年(1508)今川氏親に嫁して
三男四女を生んだ。氏親は晩年、中風気味で自ら国政をとることが困難であったため、
夫人の内助によるところが多かったと言われている。大永6年(1526)氏親が56才で亡くなると
夫人は髪を切り、翠光院寿桂(後に長膳院)と号し、氏輝、義元、氏真三代約40年の長きにわたり
政務を補佐し、守護大名今川氏の繁栄をもたらした。ことに永禄3年(1560)5月、尾張国桶狭間に
おける義元公の戦死は今川方にとって決定的打撃となったが、その間に処して沈着よく事を
はこび、兵をおさめて論功を行い、今川家の回復をはかり、外敵の侵入を受けることなく
国内の平静を保ったのは、尼の力に負うところが大きかった。
永禄11年(1568)駿府の館で没したが、遺命により、駿府の鬼門にあたる当寺に骨を埋め、
永く今川館を護ろうと念願したと伝えられている。

本堂
寿桂尼の墓
訪城回数:1回(2008年2月8日)
評価